救急車

うちの近所には、それなりの規模の総合病院がいくつか近くにあって、そのせいで、近所をよく救急車がサイレンを鳴らしながら通ります。

看護の勉強を始めたころの私は、救急車の音が聞こえてくると、早く現場で働けるようになりたいな〜とか、患者さんが助かるといいな〜とか、そんなことを考えていました。


以前、彼が救急で研修をしていたとき、
彼が、
「最近、救急車の音に敏感になっちゃってさ。
最初のころは、看護婦さんからもうすぐ来るよ！とか言われても、俺には音がまだ聞こえてなくて、しばらくすると音が聞こえてきてさ…あ、ほんとだとか思ったんだよ。それが今じゃさ、誰よりも早く音に気付くくらい敏感になっちゃって。ああ、来るぞって、気合入れるんだ。」と言っていました。

今では、救急車の音が聞こえてくると、今日もまた、彼が現場で頑張っているんだなと、彼のことを思い出します。
病院が救急の当番の日は彼の病棟に新患が入ることがよくあり、救急の研修でなくても、やはり忙しくなるようです。

今では、救急車の音が聞こえてくると、救急の現場で働く人たちの思いを、ふと考えてみたりします。

命の現場。

私も4月から、飛び込む世界です。